草木も茹だる(?)夏真っ盛り、この時期の我々人類に欠かせないものはなんでしょうか?
ええその通り。「都市伝説」ですね!
ということで行って参りました。「都市伝説展2024」。
本企画展は池袋に所在する、「サンシャインシティ 文化会館ビル2F 展示ホールD」で開催されており、怪談・UMA・宇宙人・呪物など、オカルトマニアには無視できない題材を取り扱っています。
制作には元TOCANA編集長の角由紀子さんや怪談研究家の吉田悠軌さん、怪奇ユニットの都市ボーイズさんなど、錚々たる顔ぶれが協力されているとのことでした。
展示期間は2024年8月10日(土)~2024年8月25日(日)までと短めですので、興味のある方はお早めに観覧されることをお勧めいたします。なお開催時間は10:00~18:00(最終入場は17:30)となっています。
※体験記事ですので、これより下は企画展の一部ネタバレがございます。またグロテスクな造形物や呪物の画像もございますので、自己責任で閲覧ください。
企画展レポ
会場に入ってすぐの場所に受付があり、そこで当日券を購入しました。当日券は大人が1,500円、小・中学生が1,000円とリーズナブル。他の用事のついでにふらっと立ち寄るのもありかもしれませんね。
当日券を購入すると、スタッフの方から説明がありました。展示の撮影がOKであるということと、一度物販エリアに入ると展示エリアへは戻れないという注意でした。
UFO・宇宙人エリア
入場して最初に目に飛び込んできたのは、UFOと宇宙人を取り扱った展示です。
実際の事件や証拠映像などに関する説明がありました。
筆者は実のところ宇宙人は苦手なため詳しくないのですが、いずれも見聞きしたことがあったため有名どころを押さえているといった印象を受けます。
なんで宇宙人が苦手なの?
あいつら圧倒的な科学力をもって人間を実験体にするから怖いのよ。子供のころは睡眠中にアブダクションされそうになっても気付けるように、壁に身体をつけて寝てました
UMAエリア
宇宙人・UFOゾーンを過ぎると、お次はUMA(未確認生物)ゾーン。こちらもオカルト好きなら知らないものはないであろうスター選手が顔を揃えます。
チュパカブラが牛打ち坊と同一視されているのは面白い見解だね
河童もそうだけど、UMAと妖怪は境目が曖昧だからね
怪談エリア
個人的に本命だったのがこの怪談エリア。幼少期に聞き震えた古典的な怪談から、比較的近年に現れたネット怪談までが取り揃えてあります。
正直今聞くと稚拙に感じる怪談話でも、子供のころは本当に怖かったなぁと思いノスタルジーを感じました。
鑑賞中近くに小学生の男の子がいたのですが、「これ知ってる!」とはしゃいでいたので今の子供たちにも古典怪談は受け継がれている様子。オカルト界隈の未来は明るいですね。
ネット怪談も古典怪談と肩を並べて展示されているのを見ると、時代による噂の発祥と伝播の方法が移り変わってゆくのが感じられます。
みんな大好き「きさらぎ駅」のフォトスポットもありました。きさらぎ駅はただの一怪談に収まらず、異界駅という一種のジャンルとして確立しているのが面白いですよね。はすみさんも向こうの世界で誇らしく思っていることでしょう。
全国ミステリースポットMAPなるものもありました。自分の地元にどんなものがあるかはついつい見ちゃいますよね。
ちなみに筆者の地元である神奈川では、小坪トンネルが取り上げられていました。なんでもトンネル怪談の元祖と呼ばれているようです。
※↓口裂け女(微閲覧注意)
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終盤にはなんかめちゃくちゃ怖い口裂け女もいました。ポマードポマード。
口裂け女ってマスク取る前は美人なんじゃないの……?
マスクでごまかせる領域越してない……?
学校の怪談エリア
怪談は怪談でも、特定のコミュニティで流行る怪談が存在します。例えば学校の怪談などです。このエリアでは主に、子供たちの間で流行した怪談が紹介されています。
筆者が子供のころに触れてきた話で溢れかえっていましたが、世代(平成初期生まれ)のためか、どちらかというと同級生との噂話よりも、アニメや児童書などで触れた話が主という印象を受けました。
そのため「実体験」としてのリアリティよりも、「創作ホラー」としての文脈が強いように感じられます。どちらがより怖いかは定かではありませんが、噂話として触れてきた昭和世代とはまた別の感触があるのかもしれません。
どくみさんの小学校には七不思議とかあった?
聞いたことないなぁ。噂がなかったのか友達が少なかったからなのか……
なんかごめん!
世界のミステリーエリア
世界のミステリーを取り扱ったエリアもありました。怪談・UMA・宇宙人では括れない都市伝説を紹介しているとのことです。
このエリアではスレンダーマンを始めとする様々なミステリーがあるのですが……
※↓(微閲覧注意)
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やはり見どころはMOMOのレプリカでしょう。
これは元々、相蘇敬助さんという作家が妖怪の姑獲鳥(うぶめ)をモチーフに造形した作品なのですが、MOMOを名乗る人物が子供たちに自殺を促す、「MOMOチャレンジ」に使用された……とされたことで一般的にMOMOとして扱われています。ややこしいですがMOMOチャレンジ自体が都市伝説なので、MOMOを名乗る人物ではなく、「MOMOを名乗る人物がいる」と言い出した人物が画像を無断使用したんだそうです。どちらにせよ迷惑な話ですね。
嘘くささが癖になる?東スポの記事も
本企画用に作られたパネルが飾ってあるエリアを抜けると、東京スポーツで発行されていた新聞記事の展示もありました。皆一様に胡散臭く、この馬鹿馬鹿しさも都市伝説の醍醐味の一つなのだと感じられます。
【閲覧注意】呪物の展示
最後の区画では呪物が展示されていました。曰くつきの品や呪いに使われた品などが並びます。都市ボーイズのはやせやすひろさんや田中俊行さん、相蘇敬介さんなどがコレクションを貸し出してくれているそうでした。
いくつかを撮影してきましたが、モノがモノですのでこれより先の閲覧は自己責任でお願いします。
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またこの他にも、「妊婦の下顎を炙って出た油を籠めた呪物」や「拷問の様子を表すための人形」など、非常に悪趣味なものもありました。苦手な方はこのブースは避けた方がいいかもしれませんね
ここのせいか、帰るときには激しい頭痛と左目の痛みに襲われました
(引きこもり気質のくせに土曜日の池袋なんか行くから、人混みでストレスが限界突破したのでは?)
怖いよりも懐かしい?見て回った感想
心霊写真や心霊映像を展示しているエリアもありましたが、昨年の展示では写真不可だったらしい(権利の問題?)ので、念のため今回の記事でも画像は省略させていただきます。是非サンシャインシティまで足を運んでいただき、実物をご覧ください。
しかし一応感想を言わせてもらいますと、加工技術の向上により心霊写真が下火になったためか展示されている写真や映像は古く、怖さよりも懐かしさを感じました。
そう、懐かしさ。これは怪談エリアや学校の怪談エリアでも感じたものであり、純粋にオカルトとしての楽しさのほか、確かなノスタルジーが漂っていました。オカルト好きだけではなく、かつて子供だった全ての人にお勧めできる展示かと思います。
またここで掲載した展示はごく一部ですので、行く予定の方は楽しみにしていてください。
物販では「きさらぎ駅行きパスケース」を買おうと決めていたのですが、誕生日が近いということで同行人にプレゼントしてもらいました。感謝!
ICカードがとっても洒落てて素敵!
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